全人類の名前知ってる

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「あの~この道はどう行けば。」 「ああこの先真っ直ぐで大丈夫ですよ。」 「ありがとう阿部さん。」 「え!?なんで僕の名前知ってるんですか!?」 「阿部清孝でしょ?では。」 「なんで知ってるんだー!?ちょっと待って!なんで名前分かるの!?」 「ああ私全人類の名前知ってるんで。」 「全人類の名前知ってる!?そんな訳ないでしょう!?」 「本当に全人類の名前知ってるんですよ。そこの女性とか。羽根さん、羽根さーん!」 「えっ!誰!?なんで私を知ってるの?」 「呼んだだけだから行っていいですよ羽根幸美さん。」 「イヤァァァ!ストーカー!!!」 「……本当にこのおじさんは全人類の名前を知ってるのか!?おいあんた凄い能力だぞ!」 「だが困ったことに、自分の名前が分からないんだ……」 「……この先真っ直ぐに、姓名判断師が居る。行けぇぇぇ!!!」 「うぉぉぉぉ!俺の名前を取り戻すですぅぅぅ!!!」 「自分の名前を奪い返せぇぇぇ!!!」 そんな冒険なのか? END
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