ファーストコンタクト

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ファーストコンタクト

 うんうん。そうだね。大変だ。僕は人生で二度、うんを掴んだ。しかし、しっかり掴めなかったし、二度目は知らないおばちゃんにかっさらわれてしまった。それでこの体たらく。参るよ。  一度目は「おきよめの湯」ってとこに行った時。もう、うんが付きそうな名前じゃないか。  まだ次男が小さかった。2歳くらいかな。身体を洗ってると、そのへんほっついてた次男が数秒止まった。もちろん全裸だ。なんだか2歳児にしちゃあただならぬオーラ(例えるならコスモを燃やす聖闘士の様な)を発する我が子の肛門がハッスルした。  ぽと。  直ぐに状況を飲み込んだ僕は、すぐにそのチョコボールと言うにはあまりに大きくおはぎと呼ぶにはやや物足りない個体を素早く掴んで誰にも見られてない事を確認すると、努めてゆっくり露天へと歩いてなかなかに良い眺めの川に向かって助走をつけてMAX160kmで遠投した。  その個体は、すぐそこの植え込みにぽとりと落ちた。  それから僕は、しっかり手を洗い、現場をシャワーで清め、次男のケツを洗った。  不思議そうに見つめる次男ににっこり笑う。  手のひらには、硬い感触がいつまでも残っていた。  いつも下痢気味な次男。今日は便秘でありがとう。
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