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デミグラスソースのオムライスを食べ終え、
アップルジュースを飲んでると日凪と目が合った。
「日凪?」
「な、何でもないよ。」
「そっか。」
「うん。」
彼女の頬が真っ赤。
席から立ち、割り勘をしてRainbow tearから出たらなぜか月舞さんも外に出てきた。
日凪が月舞さんの手を握って「月舞またね。」なんて私に見せた事も無い笑顔で声を掛ける。
「うん。日凪またね」
「......。」
「ありがとうございました。またお越しくださいませ」
『ごちそう様でした。』
Rainbow tearから5分歩いてアパートに着き、ドアの鍵を開ける。
「お邪魔します。」
「どうぞ。」
日凪がそわそわしてる。
気になりつつカフェオレを淹れる。
キッチンから移動し、カフェオレの入ったコーヒーカップをテーブルに置き日凪の隣に座る。
彼女が「夕茜。」と呼びながら両頬に触れてくる。
「日凪.....?」
日凪が私の両頬から手を離す。
「夕茜ごめんね。いただきます」と言い、カフェオレを飲んで黙り込む彼女。
「日凪、怒ってないから。」
彼女に近づき、日凪が顔を上げると同時に頭を撫でる。
「ゆ、夕茜っ。」
日凪が顔を赤くして照れてるのが可愛い過ぎて
もっと撫でたくなる.....って何考えてるんだろう。
彼女の事を撫でてるのが恥ずかしくなって手を離すと日凪がそっぽを向く。
彼女の顔が凄く赤い。
日凪の前に移動して彼女の反応を伺う。
「お返し。」
「わ.....。」
今度は私が日凪に頭を撫でられ、なぜかドキドキして下を向く。
まともに見れずにいると。
「そういえば私が夕茜に電話した日、何があったの?」
「デートしてた時に青衣に振られた.....。」
泣きそうになってると少し黙り込んでた日凪が申し訳無さそうに
「夕茜、思い出させてごめんね。」
「大丈夫。」
「夕茜の事守りたい。」
「ありがとう......。」
日凪の眼差しに胸が高鳴り顔が熱くなる。
「いえいえ。」
日凪の事を見れない。
そういえば高1の頃、彼女の格好良い一面にドキドキした。
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