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日凪side
夕茜がアルバムを手に戻ってきたのを見た途端、目が合い彼女の顔が赤くなる。
何で目が合った瞬間に夕茜は赤面したんだろう?と疑問が湧く。
考え込んでいると
「日凪どうしたの?」
気付いたら夕茜が座ってる。
「えっと、何でもないよ。」
彼女が「心配。」と言いながら眉尻を下げたのを見て、耳を垂れさせシュンとしてるワンちゃんに見えてキュンとする。
「だ、大丈夫だよ。」
「良かった。」
夕茜の頭の上に手を伸ばしそうになり手を引っ込める。
彼女がアルバムを開いて保育園の頃の写真を一緒に眺め始めると、青衣夕茜と私の3人が写ってる写真が目に入る。
青衣に抱きついてる夕茜と彼女に照れてる青衣、それと夕茜にくっついてる私。
「青衣......。」
「ゆ、夕茜。」
まずいと思い、保育園時代の写真のページから慌てながら捲る。
「夕茜、高1の体育祭の時の写.....!」
夕茜を元気付けようとして言いかけながら絶句する。
この写真!
私がリレーのアンカーで走ってる時、青衣と夕茜が応援席で手を繋いでる写真!!
確か、小1の頃からの幼馴染の柚菜が撮った。
夕茜と青衣は同級生達公認の仲だった。
一部の同級生達は"日凪と夕茜のコンビが好き!“って言ってる子達も居たけど。
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