そんな時そんな時

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そしてそしてニコニコは聞いた。 「貴女ならマドンと言う男と戦えそうならばならば、私と協力してアイツを倒そうよ。自衛隊員だから戦うなんて簡単でしょう?」 しかしミルカはタバコの煙を吐き出した後こう言う。 「ニコニコは何か勘違いしてない?」 「え、何が?」 「自衛隊は人を助ける為の組織で戦う為の組織じゃないって事。じゃあじゃあ、貴女がメイド隊に入ってるのは戦う為?」 ミルカの目は少し力が入っていた。 「違う……けど……」 ニコニコがメイド隊員になったのはトーマが従兄弟という事もあるのだが明確な理由は特にない。 ただ、当時強かった自殺願望を明日香達が直してくれたのが一番の理由かも知れない。 短いようで長い日々を過ごしているうちに忘れちゃってたな…。 「良い?自衛隊は国を守る為であって攻撃や復讐の為にやってるんじゃないのよ。ニコニコちゃんも復讐とか考えてないで自分のために生きる事にして」 ミルカは真面目な表情を向けてこう言った。 ニコニコは思った。 (残念だけど私は復讐の事しか考えられない。ミルカさんがどれだけ止めたとしても私はマドンに一矢報いてみせる!) と。 ミルカとニコニコは住む世界が違っていた。 家族を失ったと言う所は共通しているが考え方が違っていたのだ。 ミルカは誰かを守る為。 ニコニコは戦う為。 「さてとそろそろ私も寝るねニコニコちゃんも早く寝ないとお肌に悪いよ」 「その言い方やめてくんない?でもでもわかったわ」 2人は別れてそれぞれのテントに入った。
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