2人が本棚に入れています
本棚に追加
そのいっぽうでそのいっぽうで、ニコニコは他隊員と一緒にミルカの捜索に出ていた。
「あぁミルカ心配だ心配だ…」
そんな時一人の若い隊員のひとりごちる声がする。
襟には1尉の階級章を着けている。
「貴方はミルカとどう言う関係なの?」
とニコニコが聞くが隊員の隣にいた年配の隊員が「こら!豊田1尉にタメ口を聞くな!」
と怒鳴る。
「構わないさ水川2曹。ミルカとはフィアンセだ因みに僕は豊田拓弘1等陸尉だ」
「1等陸尉?それはなに?」
ニコニコは首を傾げる。
「幹部様なんだぞ!偉いんだぞ!」
「アンタには聞いてない」
偉そうに講釈を垂れる水川2曹を拒絶するニコニコ。
「ははは面白い子だね君こそ自衛官に相応しいよ」
「アンタらと一緒にしないで欲しいわね」
爽やかに笑う豊田だがニコニコはあぐらをかく。
「ぐぬぬなんて女だ…」
「まあまあ水川2曹かっかしないかっかしない」
憤る水川を豊田が宥める。
「ミルカとは幹部候補生時代に出会った。いつも一生懸命で、時に無茶をする子だった。だからだから、僕としては危なっかしくて側にいなくてはと思うようになったんだ」
「職場恋愛ってやつ?」
「そう言うことになるかな?本当はいけないんだけどね」
と色々話す。
「君もミルカ2尉を探しているようだね知り合いかい?」
「そんな事は無いけどアイツには借りがあるからね」
ニコニコもなんだかんだで襲われかけたのをミルカに助けられた経緯があるのだ。
最初のコメントを投稿しよう!