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その後も彼は指で、舌で、唇で丁寧に私を愛撫し、何度も私を天国へと連れていった。
……男の人に抱かれるのって、こんなにキモチイイんだっけ?
結婚するより前、大学時代にできた初カレとの体験を思い出すが、あれはただそういうものだという感じしかなかった。
けれど今はひたすら気持ちよくて溺れてしまいそうだ。
そのうち、宣利さんが私の身体の中に入ってきた。
私の身体を揺らすのにあわせて、乱れて落ちてきた彼の前髪が揺れる。
なにかを堪えるように、難しそうに眉の寄せられたその顔に身体の奥がきゅっと締まった。
「かり、ん……!」
私の名を呼んで彼が達する。
同時にどくどくと温かいものが身体の奥へと注ぎ込まれていくのを感じた。
……着けてなかったんだ。
それは誠実な彼らしくない気がしていた。
先にシャワーを譲ってくれたので、浴室で浴びる。
「あ……」
一応は拭いてくれたが、身体を洗っていたら中からどろりと宣利さんが放ったものが出てきた。
「……うん」
そっと、自分の下腹部を撫でてみる。
……できてたらいいな。
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