陽気なアサガオ

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 その次の朝はもう、ばあさんとあたし、競うようにアサガオのところへ駆けつけた。  案の定、布団たたきは巻き終わり、余ったツルは今度はクイイッと右を指している。  ――右向け、右? 「こんなこともあろうかと、ほれ」  ばあさんが差し出したのは、モップの柄だった。  あてがってみれば、アサガオは一瞬でひゅるひゅるとモップに巻きついた。  あたしとばあさんは、思わず手を取ってキャッキャと跳ねてしまった。  その様子が不気味だったのか、通りがかったオッサンがギョッとして振り返った。  サラリーマン風だけどなぜかちょっと背広がよれて、なでつけてある髪もややほつれ、若干ひげがぽつぽつ……何かやつれてる?   それに、サラリーマンにしては、何かが足りない気がする……。  
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