4,《病院生活》

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4,《病院生活》

 病院生活をすること2日目。 昨日は色々あって疲れた。 「おはようございます。体調はどうですか?」 「体調は絶好調です。ただ、体は痛いです。」 「そうですか。痛みは仕方ないので、我慢してください。」 「・・・はい。」 私はしかたなく応じた。  でも、痛いものは痛い。本当に治るのかわからないほどの痛みだ。私の治癒能力を使っても治すことは不可能だと思えるくらいだ。 「ギンってなんだったんだろう・・・」 ギンに裏切られた事により傷が深くなった。ギンが私より不幸でいてくれればいいのに。  私はまず「心葉」という名前と苗字を捨てることにした。新たな名前は、「山木 莉々菜」という名前にすることにした。ただ、この病院から退院しなければその名前を唱えることはできないけれど。名前なんて何でも良かったけど、親が付けた名前だけは嫌だった。 「あんな親から生まれてきたくなかったよ。生まれてきたくて生まれてきたわけでもないのに。なんで、生まれてこなきゃいけなかったんだろう。」 生まれてなんかきたくなかった。この世界を呪ってやる。  あれから何時間経っただろうか。あのまま、寝落ちしてしまったみたいだった。ちょうど、お昼ごろだった。 「心葉さん、ご飯ですよ。体調はどうですか?」 「体調はいいです。ただ暇です。」 「ちょうどよかったです。暇だったなら、この本でも読んだらどうですか?」 「ありがとうございます。」 「ご飯はここにおいておきますね。」 そういって、看護師は部屋から出ていった。  私は、ご飯を食べたことで暗かった気持ちが、少し明るくなった。でも、だんだん時間が経過するにつれて、また元の気持ちに戻っていいってしまった。 「なんか、楽しいことないかなー。」 私はそう思ったため、昼食のときに持ってきてもらった本を読むことにした。  本を読み終わったのは、ちょうど3時間ほどたった頃だった。でも、時間が有り余っていてすぐ暇になった。 「何しよう・・・」 暇になり、寝てしまうことにした。  その時私は夢を見た。夢は、悪夢だった。まず私が知らない場所に立っていて、そこから幽霊が出てきた。私は、幽霊に捕まった。そこまで見て私は目が覚めた。目が覚めると、金縛りにあっていてしばらく動けなかった。疲れてるのかな。私はそう思った。  私は、その2日後、退院することになり名前を変えたことを伝え、病院をでた。私はその時決めていた。魔法学校に行けるようになったため、魔法学校にどうせなら行こう・・・と。
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