5,《魔法学校》

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5,《魔法学校》

  私は魔法学校に行くことにしていたから、前もって電話をしておいた。電話に出たのは校長だった。 「もしもし、明日魔法学校に転入しようと思っています。山木 莉々菜です。」 「こんにちは。校長です。明日からですね。」 「はい。よろしくお願いします。」 「はい、わかりました。気をつけてきてください。」 「はい。失礼します。」 そういって電話を切った。  電話をしたからには、魔法学校に行かなきゃいけない。こんな私でも、未熟者だから、学校に行くのだ。友だちができなくてもいい。それでも私は、諦めず学校に行こうと決めていた。  学校のルールは、電話で聞いていてメモをしていたから知っている。今言うなら、 ・学校には箒で行くのは駄目。 ・正装で来ること。 ・消灯時間になったら絶対に寝ること。寝なければ、見廻りの人に怒られる。 ・・・など、様々なルールが有りそれも、校長が変わるたびにルールも変わってくるためかなりめんどくさいところもあるようだった。  こんなことをしている場合ではないと思い、私は急いで制服に着替えて、学校へと向かっていった。  歩いていて数分すると、並木道が見えてきた。並木道には、たくさんの学生が歩いてきていた。私は道がわからなくならないように、皆についていくようにして歩いた。 中には、ドジな子もいるようで道に迷って逆方向に歩いていて、皆についていくように言った。するとその子はそのまま、皆についていき、無事、友達と思われる人のところに行くことができていた。  私はこんなことをしている場合では本当はなかったはずだ。学校の中がわからない。どこかに地図はないものかと私は、必死になって探した。するとさっき、ついていくように教えた子が近寄ってきて、 「もしかして新人さん?さっきは道を教えてもらいありがとうございます。すみません、頼りない先輩で・・・。」 と申し訳無さそうに、誤ってきて、 「いえいえ。いいです。ただ私が思っていたことをいいただけだから。」 と私は笑顔で答えた。 「それより、校長室はいった?よかったら教えようか?頼りないかもだけど・・・。」 「道案内、お願いします。」 「お任せください!」 「えっと、ここが1階の3年生の教室。で、ここが・・・」 と教えてもらいながら、やっとのことで校長室に着いた。 「はい。ここが校長室ね。あとはひと通り見たかな。」 「そうですね。ありがとうございました。」 ガチャ 「こんにちは。」 「こんにちは。うーんと君の教室は1-Aだね。」 「はい。わかりました。」  私は、先輩に教えてもらったとおりに、1-Aへ行き教室の前で待っていた。先生もそれに気づいていたようで、私は先生が来ると、教室の中に入った。  自己紹介も済ませ、空いている席につくと私は周りの人に囲まれ、困った。
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