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「1週間も琴を1人にさせておくなんて、心配で心配で……」 「えっと、私は大丈夫だよ?」 「大丈夫じゃないだろ!1週間ってことは7日だぞ?月曜日から日曜日その間琴は1人なんだぞ?何かあってもお兄ちゃんが助けてやれないってことだぞ?」 真顔で そう言うお兄ちゃんの あまりにも必死すぎる姿に隣にいた 愛ちゃんは呆れながら苦笑いを浮かべている。 相変わらず どこまでも 心配性なお兄ちゃんだな…… 「だから俺が面倒見るって言ってるだろ?」 後から 入ってきた時兄の言葉に 勢いよく振り返った お兄ちゃんは時兄へと詰め寄る。 「アホか、ふざけんな」 「別にふざけてないだろ?奏太が心配だって言うから出張の間、琴音を俺がウチで預かって、世話もするし面倒みるって言っただけだろ」 「時也に預ける方がよっぽど心配だ!」 .
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