2/13
前へ
/126ページ
次へ
「いらっしゃい」 「今日から1週間よろしくお願いします」 大きな 荷物とともに 時兄の住む マンションへとやって来た。 お兄ちゃんは 仕事に行く直前まで うだうだと文句を言っていて そんなお兄ちゃんを送り出すのは大変だった。 「クローゼットはここな。琴音のスペースあけといたから好きに使っていいよ」 「うん、ありがとう」 時兄との 付き合いは長いけれど よくよく考えてみると 時兄の住む部屋に来たのは初めてだった。 時兄の部屋は 黒のモノトーンで統一され 余計なものはなくシンプルな部屋で お兄ちゃんの部屋の ごちゃごちゃと比べると天と地ほどの差がある。 .
/126ページ

最初のコメントを投稿しよう!

580人が本棚に入れています
本棚に追加