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「時兄は私を喜ばせる天才だね」
「俺は事実を言ってるだけ」
「だとしても私、今すごく嬉しい!ありがとう、時兄」
嬉しさのあまり
ギュッと時兄の背中に抱きつく。
大きくて
広い時兄の背中。
普段は恥ずかしくて
なかなか甘えることができない私でも
こうして
背中なら顔が
見えないから素直に甘えることができる。
「ふっ、変なヤツだな」
「えへへ」
時兄の
腰に回した私の手に
自分の手を重ねギュッと繋いだ時兄。
「ココア、飲まないのか?」
「飲むよ。でも、あと少しだけ……ダメ?」
「クスッ。好きなだけどうぞ」
私のために
時兄が作ってくれた
ココアはもちろん飲みたい。
でも
今はもう少しだけ
時兄の背中にこのままくっついていたい……
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