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「ごちそうさまでした、美味しかったよ」
「良かった」
私が
作った料理を
美味しいと何度も言いながら
時兄は残すことなく綺麗に食べてくれた。
「デザートは食べないのか?」
「あ、うん。お腹いっぱいになっちゃったから、後で食べる」
「へぇ、昔はデザートは別腹って言って俺の分まで食べてたくせに?」
「も、もう、いつの話してるのよ!!」
たしかに
今でもデザートは別腹。
でも
さっき聞いた言葉が
頭から離れなくて食欲が湧かなくて
そんな状態で
プリンとケーキを
食べても美味しくない気がするし
幸せにもなれない
気がするから今は食べるのを我慢することにした。
「じゃあ、先に風呂入ってきたら?洗い物は俺がやったとくから」
「ん〜。じゃあ、お言葉に甘えて先にお風呂入っちゃおうかな」
「ゆっくり入っておいで」
「うん、ありがとう時兄」
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