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「琴音に、同じは無理だな」
そう
言われた瞬間
涙が一気に溢れそうになった。
「……私が子供だから?経験がなくて面倒だから?」
「違うよ」
「じゃあ、なんでなの?なんで同じは無理なの?」
「琴音を大切に思ってるから、アイツと同じ扱いなんて出来ないし、したくない」
意味が
わからないよ……
大切に思ってるなら
私が知らない時兄を私に教えて安心させてよ。
「琴音、さっきの女が俺の元カノじゃないことはわかってるよな?」
そう聞かれて
言葉の代わりに小さく頷いた。
「なら、恋人でもないのに、そういう関係になった意味もわかってるよな?」
「わかってるよ!!だから」
「アイツはただの処理。琴音は好きだから抱きたい、好きだから俺だけのものにしたい。好きだから、もっと深く琴音と繋がりたいって思うんだ」
「でも私は」
「……身体だけ繋がっても、相手と心が繋がってないと意味がないんだよ」
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