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部室にて3
「はぁー!終わったー!」
急にさくらが叫ぶものだから、思わずひっと声を出してしまった。
どうやら、さくらは納得のいく描き込みができたようだった。よし、と眺めながら、満足そうである。
はづきはどう?とパレットと筆を水道場に持っていきながら、さくらは言った。
「うーん。私はあともう少しかな。先帰ってていいよ」
「そう。じゃあ、お言葉に甘えて。はづきも遅くならないうちに、早く完成させて帰るんだよ!」
油絵バッグを棚に戻しながら言うと、さくらは部室から出ていった。
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