自宅にて

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自宅にて

 「ふう。やっと終わったー!」  時刻は、午前2時。今から寝ると四時間は寝れる。かなり、ギリギリになってしまったが、妥協せず、良い作品が描けたと思う。幻想的な夕日をバックに、電柱のシルエット、下の方には、人と伸びる影を入れてみた。我ながら、良い作品が描けたと思う。  布団に入ると、今日のことを思い出してきた。  好きな人に褒められた。それだけのことで、数年間の努力が報われたと心から思った。案外、自分は単細胞だ。また、その単細胞な思考ついでにだが、蒼にこの気持ちを伝えたいと思ってしまった。今までは、考えてもいなかった。正直、勝算は全くない。しかし、他ならない自分がもう一歩先に進むために。  明日、蒼に告白すると決めた。
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