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回想2
中学のときは、消去法で入った美術部だったが、高校では、これしかないと思って入った。絵の技術にある程度自信がついたからだ。飛びぬけて上手いというわけでは決してないが、自分の好きなものを描く楽しさにも気がついてきた。それは、さくらのおかげでもある。
私は、蒼に恋をしてから、部内での同学年の子と自分の、人としての差をはっきりと感じ、自分に対する後ろめたさを感じるようになってしまった。そうなると、もうダメだった。自分をしっかりと持っている部員たちと話すのが、「お前には自分がない」と言われているようで、辛くなってしまったのだ。
そんな理由で、何となく部員を避けていた私は部内で孤立していた。
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