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2024,06,13 原型の方向性を定める
なんだか急に降りてきちゃった感じ。
どうしても手をつけたくなってしまったんですよ。
創作って、そういう時があるよね。
ろくすっぽ粘土の内側が乾いてもいないのに、カッターでガリガリ削ぎ落としながら形を整えていきます。
ん。
いい感じ。
粘土1パックくらい削ってる。たぶん。
んでもって、2パックくらい盛り足してる。
無駄なやりかたをしてるよねぇ……でも削って盛ってを繰り返さないと作れないのでしかたがない。
だいぶ小さくなりました。
中まで乾いたら、耳をつけようと思います。
耳の尖りかたとか、内向き外向きの方向とか、どうしようか悩んでる。
横顔。
鼻筋がまっすぐじゃないので、後で削って整える予定。
目のかたちも悩み中。
穴があまり小さいと視野が悪くなるので、どうしようかな。
瞳を入れるタイプにしようと思ってるんだけど、これまでと違ってガラスドーム(印刷、もしくは手描きをした瞳の上に、半球状のガラスを貼る)は接着しないでおこうかと思ってます。
人型マスクを作られている作家さんがいるんですけど、その方は目にガラスドームを接着してないっぽいんですよね。
奥行きを取れば追視型の目になるし、瞳孔にも穴開けておけば視野を確保できるはず。とはいえ、瞳孔部分ってほぼ3ミリもない穴だからなぁ。
無いよりマシな程度の気もするけど、試してみようと思ってます。
(部外者の方が読んでも、何を言ってるのかわからないよね……)
どんな感じに仕上げようかなー、とやっとラフを描き始めた。
顎開閉式とはいえ、お面なのでフェイクファーは部分的に装飾として使うつもりです。
頭のなかにある出来上がりの予想を、アウトプットして詰めていきます。
液タブがあるのに、アナログで描いちゃうダメ人間でござる……😅
形状のデザインだけじゃなくて、塗装上の紋様デザインも待ってるからね、なんとも先が長いね……💦
いい機会なので、ある界隈にまつわるお話を綴ってみようかと思います。
その界隈というのが、着ぐるみ獣人の世界。
わりとドール界隈でも作家やファンに、バックボーンや性質に個性あるタイプを見受けるものですけどね、着ぐるみ界隈は特にさまざまな面で個性的な方々が多いです。
アメリカドラマの CSI : 4 で、第5話「心優しき獣たち」という放送回でケモナーを取り上げてたんですが、ドえらいフリークス扱いされていて違和感があったんです。
それもそのはず、宗教的な観点からすれば、人間が獣人化するのは禁忌なんですよね。
人間が獣落ちするのは、悪魔の誘惑に負けた証だからです。
日本で着ぐるみイベントが開催された時期に、テレビ東京の番組が海外から参加する白人男性二人組にインタビューしていたのを見たことがあります。
比較的、日本でのさまざまな偏見といわれるものは苛烈ではない(個人の趣味は他人に迷惑をかけないかぎり、尊重はされていると思う)ため、参加しやすいのだろうなぁと感じました。
日本を含めたアジア圏では、動物が人間化するのはよくあることで、場合によっては結婚して子どもが生まれたりすることもあります。
これね、宗教観の違いなんでしょうね。
多神教は、獣が神、あるいは神に仕える動物として祀られることが多いです。
日本では狐、烏(3本足の八咫烏)、蛇、鹿、鼠、兎、鶴、牛、虎、亀、猿、鳩、猪、鶏、ムカデ、カエル、それから狼、などなどが神使に挙げられます。(Wikipedia調べ)
日本では、動物が人になる昔話は珍しくありません。
しかし、一神教では獣はあくまでも獣。人の世界には上がれません。
教義でそう説かれているから、だそうです。
それだけに、人間が獣堕ちするのは堕落の証。
獣になりたがるものは悪魔に魅入られた者、とみなされます。
基本的に、一神教の教義では『人→獣』はあっても、逆の『獣→人』には決してなり得ないんですね。
西洋では、獣が人間に化けるという物語は皆無(あるのかもしれないけど、一般的ではない)だと聞いたことがあります。
一方で、アジア圏で「お面をつける」と行為は意味合いが変わってきます。
面をつける行為は、神を人という依代に降ろす神事であったりするからです。
一神教の人々は面をつけることで、個を捨てて己を解放する場面を映画で見たりしますが、神を降ろすという行為はまず見かけないですよね。
神からご託宣を受け取ることはあっても、神自身になってしまってはまずいわけです。
人に取り憑くのは、あくまでも悪魔だけ、なのでしょうね。
すこし前にモンスター娘との風俗レビューアニメが、一神教エリアで禁止になった経緯もコレにあたります。
そりゃーまさにアウトですもの。
このあたりで想像をめぐらせると、おそらく日本のラノベで流行りの、転生したらモンスターだった、そして人間を凌駕するチート生活という物語も、アジア特有のものじゃないのかな、と思ったりします。
転生後もさほど悩まず、後ろ暗いダークヒーローさが全くない天真爛漫な世界観は、妖怪と仲良くする日本(多神教)独特の価値観なんじゃないのかな。
とはいえ、牧師ならともかく、神父は子孫を残さず後継者の成り手も減少の現実を前に、宗教的な禁忌に目くじら立てる層も高齢化、若いひとたちは娯楽として受け入れるようになってきてはいるそうで……なかなかその教義の界隈は悩ましいようです。
ふと思うんだけど、西洋風なファンタジーは宗教的なアウトに縛られるのに、SFの宇宙人はそんなに追求されないのは面白い現象ですよね。
宗教と科学が、ここでも対立してるのかな。
そういう関係で、アメリカの犯罪ドラマではそういう扱いになるわけです。
このドラマでも触れていたと記憶しているのですが、ケモナー界隈では同性愛者がかなりの割合でおられます。
この界隈では、獣人の姿で同性と性行為する表現が相当数あります。
ケモノ着ぐるみ愛好者が集まるイベントで、同性に狙われるから性被害に気をつけろ、という注意勧告を某スレッドで見かけたこともあります。
某狼バンドのデビュー当時、同じく某スレッドでケモノ好きが性的な言葉を異常な熱意で書き込んでいたこともありましたし、なかなかセンシティブな扱いが必要になってしまう世界でもあるわけですね。
もともと人間という自分の姿に違和感を持ち、理想の姿を着ぐるみに求める世界です。
そのうえで人間の姿かたちを嫌悪し、倫理観といった難しいことを考えず、動物のように自由に性開放もしたい、という強い願望も入ってくるので、一般的に受け入れられにくい部分があるのは間違いないのでしょう。
着ぐるみってよく弱いものイジメに遭う、と聞いたことがあります。
ただでさえ視界が悪い(中から見えない場所が多い)し、動きにくいので、死角から殴ってきたりする愚者が絶えないそうです。
あれ、なんでしょうね。
意味わかんない。
今は聞かないですけど、過去にネズミの国でもあったとか。
なにが面白いんでしょうね。
私にも体験談があります。
イベントや展覧会で展示してた狼ヘッドに、「手を触れないでください」と見えるところにたくさん注意表記していたにもかかわらず、触わりまくったり、あろうことかマズルを捻り潰そうとした莫迦者が絶えなかったんですけど、本当になんなのでしょうね。
壊したら弁償ですけど。
売り物にしてはいないですけど、仮に販売していたら軽く10万越えですが、ちゃんと支払えるんでしょうね???
——って思いました。
マジでふざけんなよ!!!💢👊
ここで、ふと思ったんですけど……。
お面の着用者からは、そういう話を聞かないんですよ。
不思議なんだよなぁ。
だって、なまはげの演者に殴りかかるとか聞いたことないですよね。
ちなみに、車のリアウインドウに『能面』を置いておくと、煽り運転や追突が減るそうです。(能面を飾る行為が怖いよ😅💦)
百鬼夜行のイベントでも、妖怪姿のコスプレしている状態でイタズラされたとか、まず聞かない……。
これほど、見るほうの認識が変わるのも不思議な気がします。
もしかすると日本では、「お面」をかぶる者は「神に通じる」という感覚が無意識下にあるのかもしれませんね。
ではまた後日。
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