世界観設定

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世界観設定

 『ことのは』には力が宿る。脈々と受け継がれてきた言葉たちは、唱えられ、刻まれ、贈られ、受け取られ、人々の営みの隣で息づく。  言葉を大切にする人間には、助け動くもの…助動詞から生まれた『助動師(じょどうし)』が必ず手を貸してくれる。必要なのはたった少しの信じる心。言葉の力を信じて。助けを求めてごらんなさい。  これから先の物語は、助動師と出逢った数多くの人間の物語。それぞれにそれぞれの悩みを抱えて、それぞれにそれぞれの人生があるの。  助けを呼んだ彼らに応じるは助動師。人間が言葉を信じる力をきっかけに、時空の狭間から現世に姿を現す。扉となるのは本や石碑に刻まれた文字。それぞれの力は小さくとも、人々の想いがその力を増幅させる。助動師はとても小さな存在だけれど、言葉を信じる気持ち、愛する気持ちが彼らに人の姿を与えるの。  言葉はあなたのすぐそばに。小さな小さな力でも、積もれば大きな力となる。どうか言葉を大切に。助動師たちを見つけてあげて。 
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