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FA、いろ満ちるとき(1)
前のエピソードに投稿したゆめこちゃんのFAです。
筆ペンで描いただけの方と、着色したものを並べてみました。
見比べていただけると、どこがどう編集されているのかがわかります。
筆ペン版は「線画」となっているわけですが、カラー版との主な変更点を記しました。
●くどかったタコさんの吸盤は消しゴムツールで消去し、白い円にて再現。
●「ゆめこです」の文字の周囲にあった、はねた墨の表現も消去。
●タコさんのボコボコも消去して、頭をつるりとする。
●背景を含めて、バリエーションを作成できるようにするため、ゆめこちゃんと筆ペン文字は分離し、別のレイヤーとする。
こうしておけば、筆ペン文字だけを任意の色で塗りつぶせるようになる。
●ブラシツールで線画の線と線の間をつないだり、塗ったりした。
レイヤー構造です。
レイヤー機能がない画像編集ソフトを使用している場合、そもそも下の画像が何を示しているのか、わかりませんよね?
何年も前の私はそうでした……。(´・ω・`)
色を付けると、ゆめこちゃんの表情が変化したように感じますね♪
そこが楽しいんじゃよ!(*´∇`*)
ひとつ悩んだのが、彼女の頭髪……つまりはタコさんの触感です。
髪の毛だったらサラサラとなるでしょうし、軟体動物のタコだったらヌルッとしているでしょう。
わかりやすくいうと、人間の髪の毛というものを描く場合は……巨大な筆を頭の上からふさっとかぶせて、筆の柄の部分をハサミでちょきんと切り離して、筆の毛の先が立体である頭部に垂れている……となるのが理想なんですよ。
_〆(´ω`*)ノ――はい、ココ!重要ですよ!――
んーで……ゆめこちゃんの頭へ話を戻すと……影となる色は問題にならないのですが、光が当たっている箇所・照り返しの部分の質感をどうするか、ということですな〜。
深海に生息するタコのように深くは考えず、素直にぬるりとつるっとしてやって、事なきを得たみかちゃんでありました。
あ、そうそう……線画はもともと黒一色だったのですが、線画そのものに着色し、全体の柔らかさを出す手法をここで説明しましょう。
この手法は「着色した線画をぼかして重ねる」ことによって、さらなる真価を発揮いたします。
ぼかした方の線画の不透明度は作家さまの感覚を頼りに、100%〜0%の間で、コレだという数値へ調整してください。
そして、この際にレイヤーの描画モードを変更すると、面白い効果が現れます。
ぼかされている線画の効果は線画の周囲にも及ぶのです。
例えば、この作品では、ぼかした着色線画は「微粒結合」という描画モードになっております。
背景は三つのレイヤーから構成されています。
下から「単色塗りつぶしレイヤー」、次に「白から黒グラデーション」、その上が「市松模様」です。
「単色塗りつぶしレイヤー」は、青色で不透明度100%としましたけれど、これは赤色やピンク色やオレンジ色や黄色だと、ゆめこちゃんとタコさんの色と重複してしまうためです。
「白から黒グラデーション」は不透明度50%、「市松模様」は不透明度20%にしてあります。
だから、各々のレイヤーが透けて、一番下の青色が見えるんですよ。
そうか( ・∀)人(∀・ )そういうことか
※この画像は以下の素晴らしい作品のファンアートです。
『【絵本】ゆめみるもちこ』
https://estar.jp/novels/26218453
⇒(2)は、あやしい色!?
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