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そして何よりもありがたいのは信用出来ることだった
ただ一方で頑固者であり融通が利かない
また金兵衛は年齢を重ねるごとにその傾向は強くなっていた
長兵衛と意見が対立する事も多くなって来た
いささか気疲れする奉公人だが長兵衛の信用は絶大で表の事は金兵衛に全て任せてもいいと思っている
金兵衛は長兵衛よりも十も年上で最近は足腰も少し弱って来たがそれでも長兵衛以外に一番番頭を任せられるものはいないと長兵衛は思っている
金兵衛はいった
お二人にはかなり因縁がありましてね
駒下駄の方が南町の風烈廻り与力木島様の次女喜美様 ぽっくりの方が関東出役笹倉様の三女真梨様
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