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豚小屋【第1話】
時は、2017年6月11日の深夜11時半頃であった。
(ザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザー…ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ…)
この時、1時間に40ミリの雷を伴った激しい雨が降っていた。
場所は、静岡県三島市中田町にある酒場街の露地裏にて…
露地裏に男の怒号となさけない男の女々しい声が響いた。
「オラオドレひき逃げ魔!!ぶっ殺してやる!!」
「た、たすけてくれぇ…たすけてくれぇ…」
ナイフを持った男からイカクされた男は、三島市内のクリーニング工場で働いている多川ひろつぐ(29歳)であった。
ひろつぐは、工場の寮から勝手に出たあと酒場街へ行った。
酒場街ではしご酒をしていたひろつぐは、メイテイ状態で付近を歩いていた。
この時、黒のジャンパーを着た男に刃渡りの鋭いサバイバルナイフでおどされた。
ひろつぐは、ナイフを持っている男に対して命乞いをした。
「いやだ…死にたくない…死にたくないいやだ…生きてつぐないたい…生きてつぐないたい!!」
「いいや!!法がキサマを罰さないのならオレがキサマを罰する!!死ねや!!」
サバイバルを持った男は、ひろつぐに向かって突進した。
それから数分間、ひろつぐは男と格闘した。
ひろつぐは、男を撃退したと同時に、奪ったサバイバルナイフで男を刺して殺した。
「そんなに妻子が恋しいのであれば死ねや!!ワーワーワーワーワーワーワーワーワーワーワーワー!!」
それから2分後であった。
ひろつぐがわれに帰った時に執行猶予の期間中であることに気がついた。
ワレに帰ったひろつぐは、叫び声をあげた。
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
オレ…
執行猶予期間中だと言うことを忘れていた~
どうしよう…
どうしよう…
その上におり悪く、現場付近を巡回していた警察官に目撃された。
「どうしました?」
「ワーワー!!」
ひろつぐは、叫び声をあげながら警察官に対してナイフで斬りつけて殺したあと拳銃を奪い取った。
さらにその上にまた、事件現場を通りかかった背広姿の男性に目撃された。
「ワーワーワーワー!!」
(ズドーン!!ズドーン!!ズドーン!!)
ひろつぐは、背広姿の男性を拳銃で撃ち殺した。
ああああああああああああ…
どうしよう…
逃げよう…
逃げよう…
この時であった。
(カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ…)
どこかでシャッターを切る音が聞こえた。
ひろつぐは、大急ぎで現場から逃走した。
「ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ…」
この時、現場の死角から薄気味悪い男の嗤い声が聞こえた。
死角にヤキソバヘアでももけた(ボロボロ)ハラマキ姿の男が隠れていた。
男は、四国の薬問屋の番頭はんの竹宮豊国であった。
竹宮は、タブレット端末で動画撮影した事件現場の様子をみながらこう言うた。
「執行猶予期間内に殺人事件を犯した…多川ひろつぐは哀れよのぉ〜…ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ…さて、この動画を報道機関に送りまひょか…」
その頃であった。
事件を起したひろつぐは、三島市内のあちらこちらを逃げ回った末に行方不明になった。
死刑はイヤだ…
死刑はイヤだ…
早く逃げないと…
早く逃げないと…
ひろつぐは、このあと10日前後に渡って静岡県内のあちらこちらを逃げ回った。
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