出会ったのは…

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「ごめんごめん。私は弓師アンド鍵開け師のミヤコ。こっちのヒゲが戦士スエヒロ、こっちの無口くんが魔法剣士のシオ。よろしくね」 「あ、はい。私は……」  私が自己紹介しようとすると、ミヤコは、 「あややめ、こと、アヤメでしょ? 元アイドルグループのメンバーの」  と先回りした。 「は、はい……」  よくご存知で。 「ちょーっと空気読めない、魔術師の」  ……よくご存知で。  ミヤコに言われ、私はちょっとムッとした。 「わりぃな、お嬢ちゃん。ミヤコはダンジョン配信アイドルのオタクでよ」  と、スエヒロがフォローに入る。  え、この可愛い子、アイドルオタクなの?  ミヤコの方がよっぽどアイドルみたいな見た目なのに!  一方スエヒロは、私の方を見た。  そして、 「しかしあれだけの石化魔法を何でもないようにやっちゃうとはね。ミヤコが、アヤメはグループ内では冴えない方だったって言うけど、いや信じられない」  と言う。  えー。なんか急に褒められた。  嬉しい。  そう思っていると、タロウくんが、 「そーですよ、アヤメ先生はすごいんです!」  と胸を反らせた。 「魔術師はだいたいサポート専門とかバランス型なのに、アヤメ先生は攻撃特化型! かっこいいんです!」  タロウくんの言葉を聞いて、スエヒロとミヤコが、 「「おー」」  とリアクションする。  恥ずかしい!  うれしいけど恥ずかしいぞこれ!
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