まだ春の神戸はね

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 柔らかな空気に包まれた海が  僕の足下に波打ち際に  やって来る。  やって来る。  遠い国がやって来る海が  僕の町外れのように  僕の神戸にも海が  広がる。  広がる。  神戸は広がるんだってゆうよりも  神戸はね、  まだ潮干狩りを楽しんでいるんだ。  まだ春の日々を潮干狩り。  神戸は広がる海があるけど、まだ  足下の波しぶきを楽しんでいるんだ。  須磨海岸はまだ春。    異人館  新幹線に乗る。  新神戸に行く。  坂道を歩いたら、  もう異人館。  風見鶏の館。  ドイツ。  神戸はドイツのビールを生田ロードに行く。  行く。  どことなくできる人が行く。  僕たちは夜でも朝からでも好きな神戸を行く。  忘れなかった悲しげな時間外に  僕たちはやっぱり大好きな神戸を行く。  異人館はどこかでどこかに行けるんだ、、、。    鳩  僕は窓を開けた。朝。ベランダを見たら鳩がいた。鳩が二羽いた。優雅に街を見下ろすことをしていた。僕も街を見た。  ビールを飲んだら楽しめることだ。ビール、、、。まだ朝早い。コンビニには遠い。近所のスーパーはまだ開かない。  子供たちが歩いている。  子供たちが歩いている。  まだ、  ビールじゃ、ない、な、、、。  平和な街を見た、、、⭐
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