染み

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 居ても立っても居られないな。  一体。トイレに何がいるというのだろう?  私は、立ち上がり電車の揺れに気を付けながら、トイレへと近づいた。  他の乗客は、私が急を要したと思ったのか、素直に道を譲ってくれた。  ノックをしても、反応がないので、私は勢いよくトイレのドアを開けた。  中には……。  奇妙な事に、誰も便座に座っていなかった。  だが、トイレの個室の壁には至る所に落書きがびっしりと書かれている。  奇妙でしかない。  そして、私はトイレでこの世のものとは思えない落書きを見つけた。
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