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さてさて、そろそろクライマックスかぁ。まだまだ先かっ?
ゾクッ……
「──!? あれ? この感覚、馴染みがある?」
私は後ろを振り向いた。
「えっ!? なんで! なんであんたがいるのさっ??」
二本の尻尾を逆立てたあいつが来てる? どうやって部屋を出た? なんで恐怖に恐怖を重ねるのさぁ…ぁ…
そいつはトコトコ歩いてくる。相変わらず口の回りは血だらけでさぁぁ。
「ぎゃゃゃぁぁ」
いきなりそいつは私の膝の上に飛び乗ってくる。おいなんでお前!!
「どうしたんだよボン!!!」
「えっ? ボンも連れてきたの??」
──知らねぇよ!! だからぁ、お前は見たことあるのか? 映画館で妖怪ペットを引き連れた姿をっ。あぁ、これで何かに襲われたらお前は守ってくれるのかぁ? 女に腕を掴まれ膝の上に妖怪ペットに乗られ身動き取れない私をっ! あぁ……これもお前のせいだ! 責任取れよっっ。分かってんのかぁ!? まぁ、結婚っていう責任は取ってくれるけどっっ! ポッッ……って何、顔赤らめてんのさぁ私っっっ──
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