Love8: ずっとずっと、あなただけです

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「好きや」  いつものように伏見は彼方に言う。彼方は微笑んだが、伏見は動かない。そして、それだけかと問いかけてくるような表情に彼方は小さく笑う。 「……大好きです、伏見さん」 「うん、僕もやで。めっちゃ好き」  伏見の感情は全て彼方に向いている。そんな伏見から与えられる無償の愛が、くすぐったくもあり心地よくもあってーー……いつの間にか、彼方も同じくらいの愛で応えた。 「ずっとずっと、あなただけです」  その言葉に伏見は心底嬉しそうに微笑んで、そしてキスをした。深く熱いキスを受け入れるように彼方はゆっくりと目を閉じる。  唇が離れると、伏見はとても甘く蕩けるような顔で彼方を見つめた。 「僕も、ずっと彼方だけや。この先もこの想いは変わらん。彼方だけを想い続けて、彼方だけに尽くすわ」 「尽くすのは私の専売特許です」  ふふと彼方がおかしそうに笑うと伏見も目を細めて、楽しそうに笑う。 「こんなに好きやねんから、僕にも尽くさせてや。好きすぎて、言葉だけじゃ足りひん。全身全霊で、僕の重すぎる愛を受け止めてや?」 「それだと私が潰れてしまいそうですね」 「安心しい、潰れてもずっと愛したる。彼方がしわしわの婆ちゃんになっても、僕のこの想いは永遠や」  伏見の言葉に彼方は微笑む。それを見て伏見も愛しそうに彼方を見つめて、またキスをする。今度は触れ合うだけの優しいキス。 「彼方、好きや」 「私もです」  そう返す彼方に伏見は「知っとる」と口元に弧を描く。 「彼方は、僕のこと絶対裏切らん。ずっと愛してくれる。せやろ?」  自信満々に言う伏見に彼方は肯定するように、その唇にもう一度キスをする。見つめ合い、どちらからともなく、またキスをして……そうして、二人は幸せそうに笑いあったのだったーー……。 Fin
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