第2話

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永瀬弥生。 典型的な、眼鏡女子。 地味な服装に、真っ黒い髪を、昭和的な三つ編みにしていた。 だから、社内では目立たず、飄々としたイメージがあった。 顔も平凡、乳も平凡、尻も、平凡。 色気のない、黒のパンツばかり履いていた。 これは、勃起を収めるには適役、僕だって、誰かを利用できるさ、と、眼鏡の奥を覗き込む。 その間もなく彼女は眼鏡を外した。 あれ?かわいいぞ。 トテ子に似ていた。 まずい、この状態で、このひと。 永瀬は容赦なかった。 「トテちゃん、ずっとあなたを見てる」 「あなたも、トテちゃん見てる」 「なんかあった?」 距離を縮め、詰め寄る。 トテ子の視線が、永瀬の頭越しに刺さる。 あっ! 「ごめん、トイレ」 パンツ、ダメにしちゃった。 戻った時には、すっきりして話せる。 そう思っていた。
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