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びっくりした。
家庭事情で高卒で就職した僕の会社に、同期でトテ子が居たのだ。
彼女、成績良かった筈だから、進学するもんだとばかり思ってた。
新歓コンパで早速先輩方に目を付けられる。
ヤらせてくれるらしい。
そんな噂は、男社会のロマンだ。
その会社は20人程のちいさな会社だったから、ひと月後にはやはり僕以外は全員ヤッたと噂が流れた。
女性社員には嫌われた。
僕は、相変わらず彼女が好きだった。
ケッコンしたい。
誰かの子でも、一緒に育てよう。
いつでも、君が僕の服の腰のあたりをつまんで
トテテテテ
と付いて来てくれたら、なんと幸せな事だろう。
トテ子は簡単な女だから、みんな満たされた。
何度かすると、みんな飽きた。
そうして、次の男を満たしていく。
僕だけだ。
君に満たされていないのは。
僕だけなんだ。
いや、世に男性はたくさん居る。
自分の親世代の男も、トテ子とヤりたがる。
僕は、ただただ、待っていた。
それだけ。
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