3人が本棚に入れています
本棚に追加
また、日常。
丹羽さん、色々後ろ暗い事があったらしい。
悲しい事に、その後あまり話題にすらならなかった。
あのバトルの緊張感、そして、快感の余韻に浸るまでもなく、僕とトテ子は今まで通りだった。
そんな時、しのさんという女の先輩から声を掛けられた。
西山くん、今夜空いてる?
そんな、軽い誘いだった。
飲みに行った。
彼女の失恋について、話を聞いた。
西山、ん、たいち、かわいい
抱いた。
あの、トテテテと、突き刺さる視線に耐えながら。
泥酔したしのさん。
送って行く途中の踏切。
身を踊らせる。
人身、人身
騒然とする、緊急停止した車両の窓に、トテ子のあの薄笑いが見えた気がした。
最初のコメントを投稿しよう!