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連休
フランチェスカ。体調はどう?
甘いミルクの入ったコーヒーを勧められ、私は校長室のソファーに座っていた。
「もう、彼のに慣れた?」
ビリッとした、何かを感じた。
この校長、400歳の異世界放浪者らしくて、実際見た目の年齢は、私とあんまり変わらない、永遠の不老者らしいのだけど。
ハタチくらいの爆乳のお姉さんでしょう?しかも、私の彼、狙ってる?
知ってるのよ。生理が始まった生徒相手に、男女の体の機微っていう、エッチな性教育施したでしょ?
これが、女性の猫ちゃんに射精された精液よ?フランチェスカ、ちょっと掻き出すの手伝いなさいな。
信じらんない。それ、グレータースリープで眠らされたジョナサンに昏睡レイプ、したのよね?
でも、ということは、
彼の熱いので、タプタプにされちゃったの?私みたいに?
「まあね?凄く発情しちゃうのよね?あの子の精液」
――え?何で?
「どうせ、付き合いたてだもの。空き教室で、毎日のようにしてたものね?ルバリエ先♡生♡」
あ、ああああぎゃああああああああ!!!
「生徒(笑)の赤ちゃん、妊娠しちゃうわね。このままじゃ確実に、ママになるけど、いいの?」
ギスギスした空気。校長先生、貴女、やっぱり?
私と同じで、愛してるの?ジョナサン・エルネストを。
私は、ゆっくり立ち上がった。
右手に、剣のヒルトが触れた。
「彼は、もう決めた。と言っていました。だから、私も決めました。彼の赤ちゃんを、私は強く望んでいます」
ふう。キセルの煙を吐き出して、校長は口を開いた。
伝説の魔法使いと、魔法剣士の生死の決着、つけるの?構わないわよ?ぬたあんてしてやる。
「今日、日曜日よね?明日から、ゴールデンウィークで」
――はい?
「だったら、連休取りなさいな。アカデミーも1週間お休みだし――ね?旅費は出すから、領収書もらっといて?」
本気で?
「ただ、冗談ごとじゃなくて、このままじゃ、必ず妊娠するわよ?神聖教団が幅を利かせているこの世界で、婚前交渉しかるのち妊娠て、認められると思う?」
変に、シビアなことを言って、会談は終わった。
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