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あいかわらず金井は女子生徒を見つめていたりしてすけべだな、と悟は笑っていた。
「どうした?」金井は言った。
「いや、別に」悟は少し金井に親近感を感じた。
「それじゃ、行くから」
「がんばって」悟は金井に声をかけた。
金井は車両に乗り込み猿を基地に連れて行くらしかった。
金井たちは走り去って行ったが、気がつくと康之がとなりに立っていた。
「行っちまったな」康之は言って制服のブレザーの汚れをはたいて落とした。
「金井は何者だろう?」悟は言った。
「異星人だろ」
「そりゃそうだな」悟は少し劣等感のようなものを感じたのだ。
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