蛇型第6話

14/23
前へ
/23ページ
次へ
 あいかわらず金井は女子生徒を見つめていたりしてすけべだな、と悟は笑っていた。 「どうした?」金井は言った。 「いや、別に」悟は少し金井に親近感を感じた。 「それじゃ、行くから」 「がんばって」悟は金井に声をかけた。  金井は車両に乗り込み猿を基地に連れて行くらしかった。  金井たちは走り去って行ったが、気がつくと康之がとなりに立っていた。 「行っちまったな」康之は言って制服のブレザーの汚れをはたいて落とした。 「金井は何者だろう?」悟は言った。 「異星人だろ」 「そりゃそうだな」悟は少し劣等感のようなものを感じたのだ。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加