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その生き物は悟を睨んでいた。
「何ガンつけてんだ」
悟は言って笑った。
「オレはインベーダーだ」その猿ははっきりとした口調で言った。
「猿型の異星人か?」悟は言った。
「実は異星人だ」猿は答えた。
「本当か?」
「本当だ」
「気をつけろ、猿型の異星人だ」同級生たちは言った。悟は一歩後ずさりした。
「お前が悟か?」猿は言った。
「だったらどうした?」
「オレはお前を殺す」
「いやだ」
「黒山はどこにいる?」
「知らん」
「知らんのか?」
「何も知らん」
「そのうち猿型の軍団が来るぞ」
「何だそれは?」
「兵器を持った軍隊だ」
「笑わせるな」
「オレは笑いをとりたい」猿は言った。
「何だ、笑いをとりたいのか?」悟は笑った。
「笑いは文明だ」猿は言った。
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