解放したいけど

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 くう!この犯人、全然こっちの話を聞く耳持ってないんだから、仕方ない、ここで話を終わらせようと思ったら、犯人がまた私達に言ってきた。 「おい、お前ら、本当に誰1人警察に通報してねえだろうな!」 「何を言ってるんですか?非常電話で通報したあとはなかったし、私達の携帯を見てもしたあとはなかったでしょう?」 「そうなんだが、俺達の姿は見てねえし、客と行員はお前らしかいなかったしな、シャッターを閉める瞬間も外の奴は見てねえはずだ」  私は外の人がシャッターで不審に感じたから通報したと思ったけど、違うのかな、そう思ったら、突如没収したスマホの1つが鳴り出した。 「あ……」 「ん?今お前、何かまずそうな顔をしたな、ちょっと見せろ」 「あ、待って」  若い男の人が慌てている、でもこの人も前後に電話はもちろん、メールやLINEをしていた形跡はなかったはず。 「おい、てめえ『いいね』ってどういう事だ?」 「あ、ははは、実はさ俺、SNSをやっていて、も、文字だったんだけど、銀行強盗なうって書いたら誰かが通報してくれたみたいっすね」 「何だと!じゃあ、中の状況をつぶやいったてのか!」 「そんな暇なかったし、あくまで銀行強盗だけだよ、でもどこの銀行かなんて書いてないっす確かめてくださいよ」
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