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増す緊張
本当にこの人分かっているのかな?まあさすがに相手が本物の拳銃を持っているし、さすがに危機感は感じているんだろうけど。
そんな事を考えていると今度はおじいさんが苦しみだした。
「う、うううう!」
「ど、どうしましたか?」
「はあ、はあ、わ、わしは心臓が弱くてのう、薬の時間までには戻れると思ったら、はあ、はあ!」
「ちょ、あのお願いです、せめてこのおじいさんだけは解放してくれませんか!このままじゃあ死んでしまいます!」
このままじゃあおじいさんの命が危ない、解放して薬を飲んでもらわないと危ない!
「さっきも言っただろう、てめえらが死のうが生きようがどうでもいいって、じじい1人くたばったところでお前らの人質の価値は落ちねえから安心しろ」
「け、人として助けられる命を助けないというのは私のなかにないので、せめておじいさんだけでも解放してあげてください、近くに警察がいるなら病院にも運べますし」
「さっきからやたらでしゃばるなてめえ、仕方ねえ、じじいだけは解放してやる、だが解放するまではてめえも俺達と一緒に裏口まで来い!」
「はい!ありがとうございます、おじいさん、もう少し頑張ってください!」
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