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人質になりました
拝啓、お父さん、お母さん、由梨の先立つ不孝をお許しください、もしかしたら由梨は殉職するかもしれません。
って、なんで死ぬって勝手に決めてんの!
私は山名由梨、警察官をやっています。今日は非番の日だし、支払いもあるので給料をおろそうと思ったら、いきなり銀行強盗に巻き込まれて人質になってしまった。
平日の昼間で、手数料がかかる前に銀行に行ったら、巻き込まれてしまったのだ。なんというかついてなさすぎでしょう私。
状況を整理すると犯人は覆面で顔を隠している3人組で銀行員3名と赤ちゃんを連れたお母さんに、若い男の人、それからおじいさんと私を含めた5名の客を人質にとったのだ。
彼らはバッグに現金を詰めさせ、さらに銀行員に詰め寄っていた。
「おい!念の為、お前は俺達がでるまでの人質になれ、裏口までいけば解放してやる」
「う、分かった……」
まずい、このままじゃあ犯人を逃がしてしまう、この状況じゃあ警察にも通報できないし、こうなったら……。
「あの、せめて人質は私がなるので、その人は解放してあげてください!」
「なんだ女、てめえはただ巻き込まれただけの客だろう!死にたくなければでしゃばるな!」
「お客様、当行員としましてもお客様をこれ以上危険にさらされませんので、ここは犯人の言うように私が……」
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