【おまけ】 卒業旅行は温泉に!! ☆

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 駐車場で軽く挨拶した他の客が駅の近くのジェラート屋に行くと言っていたので、「俺たちも行ってみる?」と寄り道を決める。ナビに場所を追加して向かう。ちゃんと駐車場があって良かった。  本格的なジェラートのガラス張りの店。フルーツの名産地だから、フルーツの果肉入りのジェラートが多い。更には地元のミルクなどを使用していると書いてある。  濃厚でコクのあるミルクと、生の果物の味わいのジェラート。  二人で別々のジェラートを選ぶ。高大は柚子とチョコ、横峯はミルクとイチゴ。 「はー、しみる……」  口に入れて目尻が下がる。 「こっちも食べてみる?」  高大はスプーンとジェラートのコーンを横峯の方に傾ける。 「……ふっ、カップルみたいだね」  ニコニコと横峯が口を開けたので、「あっ」となって高大はあまりの照れくささに、スプーンではなくコーンを横峯の口に突っ込んだ。 「うぐっ」  幸せの甘さだった。  地元のワイナリーにも寄って、試飲していいという横峯にかぶりを振って、「一本買っていこう? 旅館で飲も?」と高大が言う。 「いいよ」  観光を満喫して旅館に到着する。 「ずっと運転させちゃってごめんね」
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