【おまけ】 卒業旅行は温泉に!! ☆

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 高大の手を取って思い出したように横峯は左手だけを離して、自分の服のポケットを探る。 「思い出したから、今渡すね」  そう言って、横峯は右手で取った高大の左手に指輪をはめる。 「えっ……」 「大好きだよ。結婚してください」  横峯はそのままグッと腰を押しつけて、高大を抱きしめた。 「ふぁぁぁ……あっ……うそぉ……」  高大は抱きしめられながら震えた。 「ほんっとうに、これは、ない!!」  高大は指輪のはまった左手をかかげながら、横峯をにらんだ。 「渡すタイミング!! ひどい本当にひどい!!」  洗濯物を見つけた時の比ではないくらい怒っている高大を、横峯は部屋の座椅子に座って抱きしめている。 「うん……何か色々考えてたんだけど、どうしても今渡したいってなっちゃって」 「ありえない! だって、エッ……」 「それで、最低だから返事はノー?」  高大があまりにも怒っているから、さっきから横峯は返事を聞きそびれていた。横峯が言うと、ムッと高大が黙るので、横峯は無理矢理その顔を覗き込んだ。 「……ばか。ハイって言うに決まってる」
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