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その顔はピンクに染まっていたので、横峯は高大をきつく抱きしめてキスを降らせた。
部屋での夕食で、今日買ったワインを開ける。
二人で乾杯しようとして、「何に?」と横峯が高大に問う。
「俺たちの未来に、とか恥ずかしいからやめてよ?」
高大がキュッと顔をしかめるので、笑いながら横峯はグラスを上げた。
「就職してすぐ自分の結婚式だね、おめでとう!」
顔を見合わせると、高大はこらえきれず笑ってしまう。
「乾杯!」
飲んだワインの味を、忘れることはないだろう。
そう思いながら、二人はグラスを傾けた。
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