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横峯はうんうん頷いて、真っ赤になった高大をぎゅうぎゅう包み込んだ。
「そっ……そこまでは考えてなかった……」
高大は真っ赤になったまま青ざめたが、横峯は気にしなかった。
「で? いつにする??」
笑みを深くして、横峯は高大に畳みかける。
「番うんでしょ? 早い方がいいよね? 次の発情期の時にする?」
「ちょ、ちょっとそれは気持ちが追いつかないから……その……もうちょっと待って」
高大は自分から番う話を持ち出したのに、ちょっと待ってと言ったから怒られるのではとハラハラしたが、横峯は特に笑顔を崩さなかった。
「はー、可愛いなぁ。今でもいいくらい。ねえ、次の発情期いつ? 番わなくていいから、俺の部屋においでよ。つらくないようにお世話してあげるよ?」
そこまでしてもらうわけには、と高大は思ったものの、断りにくい空気を感じて、そっと頷いた。
頷いた高大に満足げに横峯は笑う。
横峯が笑うと嬉しくなることに気づいて、高大は自分が思った以上にこの関係が良好だと感じた。
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