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高大のバッグの中から出てきた凶悪な大人のおもちゃを見た瞬間、理性が飛んだのが横峯自身にもわかっていた。
発情期のたびにそんなものを中に咥え込んでいたのかと思ったら、もう、何も考えられなかった。
自分自身で高大の中を埋め尽くしたい独占欲しかわかず、結果的に高大の望まぬことをしてしまった。
アフターピルをちゃんと飲ませたことがわかるように、横峯はベッドサイドのボードに空のシートを見えるように置いておいた。
「好きだよ、高大……」
横峯は寝入っている高大の頬をそっと撫でた。
ようやくこんなに近くで高大と触れ合うことができる。それなのに、自分でふいにしてこれっきりで終わってしまうかもしれない。
大事に大事にしたかったのに。
発情期を一緒に過ごすことを約束してから、横峯は楽しみすぎて、馬鹿だと思いつつも、高大のために服を洗わないで取っておいたり、高大が来た時に少しでもいいなと思って欲しくて、ベッドを大きいものに替えたりした。
まさか高大が服の山を見た途端に洗濯しようとし始めるとは思いもよらなかった。
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