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もう、何回も中に出したとか言わないで欲しいと横峯はぐぅと唸りながら思案する。
「洗濯してたらシャワー浴びにくいし、洗濯機回してる間にやっぱり一緒にシャワー浴びよう?」
横峯はガラス戸を素早く閉めて、高大の手を取って浴室に向かう。
「ちょっ……」
困ったような高大の声を無視して、洗濯機をチラと見ると、数字が14と光っている。
「ほら、まだ14分ある」
数字を指差すと高大は「う」と小さな声をもらして、おずおずと頷く。
頷いた途端に高大は裸にむかれて、浴室に押し込まれた。
「えっ?」
あまりの手際に驚く高大に構わず、自分も服を脱いで横峯は浴室に飛び込んだ。
「14分しかないから、急ごう」
しれっと言う横峯に目をパチパチさせて、高大は落ち着いている今、裸で向き合っているのがとても恥ずかしくて、横峯から身体を背けた。
残念なことに背けた側に鏡があって、逆に見えていることに気づいて慌てている姿も愛らしく思えて、横峯は高大をぎゅうっと抱きしめた。
「ちゃんと中も洗えた?」
高大の耳もとに囁く横峯の声に、発情期の波がまた来そうで、高大は勢いよく頷いた。
「確認してもいい?」
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