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横峯が腰にバスタオルを巻いた姿で、高大に手を広げて「おいで」と言っている。
(その格好で洗濯物干してたの……??)
思わずジロジロと横峯の姿を見てしまい、高大はその均整の取れた匂い立つ上裸に、また顔が火照るのを感じた。
手を広げた横峯に吸い寄せられるように寄って行き、高大は素直に身を預ける。ぺたっとくっついた高大を横峯は目を見開き見つめる。
(……魔性か?!)
そっと抱きしめると、おずおず背中に手が回り、横峯のちり紙ほどの薄さの理性は一瞬で吹き飛んだ。
そうして、1週間のうちのほとんどを、高大は横峯とベッドで過ごした。
本能に負けっぱなしで横峯に迷惑をかけたと高大は思っていたが、横峯は終始ニコニコして高大に優しかった。
「次は噛ませてね」
別れ際そう言いながらうなじを撫でる横峯は、色気がにじみ出ていて、思わず首を縦に振りそうになり、高大はまた真っ赤になった。
発情期が終わってからも、横峯は高大と毎日一緒にいてくれたので、高大は横峯が自分の発情期(ヒート)の時の姿に引かないでくれたのだとホッとした。
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