6. ヒートのち就職面接

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 今までひとりで発情期を過ごしていた時は、自分の姿が浅ましく思えて、高大は泣きながら大人のおもちゃで自分を慰めていた。何度イッても足りなくて、どうしようもない抗えない気持ちでひとり部屋で本能のまま過ごしていた時には、落ち着いた時間なんかなかった。  それが、横峯が中に出してくれてから、だいぶ調子がよく過ごせた。  発情期にあてられていても高大を気づかって、横峯のほうが大変だったのではと心配できるくらい、後半は落ち着いた気持ちでいられた。  横峯は相変わらず高大に優しい。  しかし、発情期(ヒート)の期間の後からは、何となくそれに加えて過保護だなと思うような心配をする言動が増えた。  首もとのチョーカーも新しい頑丈なものをプレゼントされ、「誰かに噛まれたら危険だから絶対に外さないでね」と念を押された。  横峯の心配はありがたいが、横峯と行動するまで全くひとりのことが多かった高大は、あまり危機感がない。  美人でかわいいオメガは、夜道で狙われたりするんだろうけど、自分くらいの容姿の人間はそれなりにいる気がする。別に誰かに襲われたりしない。そういう思いが高大のどこかにあった。
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