7. 安心する匂い

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「あ、俺、寝ちゃったのか……ごめん、横峯くん……って、え?!」  横峯の香りの元となっていた洗濯物に包まれて寝ていたことに気づいて高大は驚いて飛び起きた。  横峯自身の姿は部屋になく、高大は横峯の香りのする洗濯物に囲まれて寝ていた。 (でも、横峯くんの匂い凄くて、いい匂いだからよく眠れた……)  魔が差して、高大は洗濯物に顔をうずめて深呼吸した。 「にしても、この間洗濯したばっかりなのにまたこんなに溜めるとか」  起き上がった高大は、洗濯物を集めてよいせっと持つと、洗面所に向かった。  何も考えずに洗濯機を回したかった。
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