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高大は頭が真っ白になっていて動けずに、頬を染め涙目で「ごめん」と言った。
横峯は巣作りして欲しくて服をためていたこともあり、高大の行動に目を細めて満足げに微笑んだ。そういう風に使って欲しかったから、何がごめんなのかわからなかった。
「横峯くん、あの、洗濯、しようと思ったんだけど……横峯くんの匂いが濃くて、その……ごめん……」
この間のヒートの時はすぐに洗濯されてしまったからと、その時よりもがっつり匂いをつけていたから、匂いにあてられたんだなと横峯は納得して、心の中でガッツポーズを取る。
だが、高大は羞恥から消えてしまいそうなほどか細い声でごめんをくり返す。
「今急いで洗濯機回すから、ちょっと待って……」
高大は慌てて服をかき集め、洗濯機に入れようとする。慌て過ぎて半ケツで、思わず横峯はそこにスッと手を伸ばした。
「ヒャッ……」
高大は声を上げ、真っ赤になる。
「別に洗濯は今じゃなくていいから。大丈夫だから、落ち着いて」
横峯のかける声は優しいが、手は尻をスルスルと撫で回している。
「すぐに洗濯してくれようとするけど、俺洗濯出来るからね。大丈夫なんだけど……」
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