8. 約束  ☆

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 横峯は困ったように眉を下げながら言う。 「俺……ごめん、横峯くんの家なのに……こんな……っていうか、横峯くん……手……何か……」  横峯が撫でていた尻の割れ目をなぞる。 「……っふぅん……」  高大の口から声が漏れるのを聞いて、横峯は高大を抱き寄せる。 「……横峯くんにも応援してもらったのに、面接ダメだったね……」  高大がそう言った途端、横峯の手がピタリと止まった。  高大が見上げると、顔からは表情が抜け落ちて怖い顔をしている。 「横峯くん??」  不安げな声で呼ばれて、横峯はやんわりと笑顔を作る。 「もう、早く番っちゃわないと心配だよね」  冗談を言うみたいに軽く番う話題を出した横峯の言葉に、今度は高大がビクリと固まる。 「その、横峯くん、そのことなんだけどね」  言い出しにくそうに高大は話し出す。その様子に、横峯は息を飲んで、高大を見守った。高大はぎゅっと目をつぶると、横峯をチラッと見て、それから小さな声で言う。 「次のヒートの時、噛んでくれないかな……って」  高大が恐る恐る言うか言わないかのうちに、高大の身体は横峯に力いっぱい抱きしめられる。
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