67人が本棚に入れています
本棚に追加
/106ページ
横峯は困ったように眉を下げながら言う。
「俺……ごめん、横峯くんの家なのに……こんな……っていうか、横峯くん……手……何か……」
横峯が撫でていた尻の割れ目をなぞる。
「……っふぅん……」
高大の口から声が漏れるのを聞いて、横峯は高大を抱き寄せる。
「……横峯くんにも応援してもらったのに、面接ダメだったね……」
高大がそう言った途端、横峯の手がピタリと止まった。
高大が見上げると、顔からは表情が抜け落ちて怖い顔をしている。
「横峯くん??」
不安げな声で呼ばれて、横峯はやんわりと笑顔を作る。
「もう、早く番っちゃわないと心配だよね」
冗談を言うみたいに軽く番う話題を出した横峯の言葉に、今度は高大がビクリと固まる。
「その、横峯くん、そのことなんだけどね」
言い出しにくそうに高大は話し出す。その様子に、横峯は息を飲んで、高大を見守った。高大はぎゅっと目をつぶると、横峯をチラッと見て、それから小さな声で言う。
「次のヒートの時、噛んでくれないかな……って」
高大が恐る恐る言うか言わないかのうちに、高大の身体は横峯に力いっぱい抱きしめられる。
最初のコメントを投稿しよう!