10. 互いの気持ち  ☆

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「俺、大輔くんといつの間にか一緒にいるのが当たり前みたいになってて、安心するしドキドキするし、俺、よく考えたら、人の家で勝手に洗濯するとかダメじゃん。……なのに、大輔くんの洗濯物せっせと洗って、何か、あの……大輔くんの匂いにドキドキするのもあるんだけど、俺が洗うって本能で思っちゃってるんだと思う……何かあの、勝手にいつの間にか『俺のもの』みたいな気持ちになってたというか……何か……」  勢いよく言い始めたのに、高大は最後の方は真っ赤になってモゴモゴし始める。 「え……」  俺のもの、という言葉に、横峯は目を見開いた。  そんな風に思われているとは思っていなかったからだ。思わず口もとがゆるんで、横峯は手で口もとを覆った。 「俺、番うの待ってとか言ってたけど、全然待って欲しいって態度じゃなくて、俺の全部が、大輔くんのこと欲しいって態度だった……」  熱くなる頬をゴシゴシと手のひらで擦り、高大は余計赤くしている。 「なのに、俺がグズグズしてるから、大輔くん俺のことあきれちゃったよね……」  高大の赤くなった頬を両手で覆って、横峯はかぶりを振った。
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