13. 俺の番

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 すべては、高大を囲うためだったとしても、うまくいかず、洗濯しないで溜めた服は、洗濯機に突っ込まれて怒られた。  怒られたことすら嬉しかった。  どこかそれまで、すべてにおいてちょっと遠慮が見えた高大が「洗濯しろよ!」と声を荒げた時、巣を作ってもらえなくて残念に思いながらも、嬉しかった。  ゆがんだ気持ちだとわかっているけれど。  横峯は高大に「『恋は盲目』過ぎる」と言われても、高大を離すことはできない。  眠る高大のうなじにキスすると、くすぐったかったのか身じろぎする。  本当は誰にも見せたくないし、危ない目にあってまで就職なんてしなくていいとさえ思っている。  高大ががんばっているから、就職活動を応援しているが、決まらなくても多少強引にでも一緒に住むつもりで、横峯は最近準備していた。  番ったからには、親に挨拶、結婚、と一気に周りまで固めたい。  横峯は、眠っている高大をしばし見つめると、優しく起こした。
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